自己破産の知識

【要注意】自己破産しても慰謝料を払わないといけない5つのケース

結論を言うと、慰謝料は自己破産したら払わなくていい。つまりチャラになる。

なんだけど、

相手も黙っていない。慰謝料チャラがひっくり変えるケースも多いんだ

  • 悪質なDVをしていた
  • 相手が裁判をおこしてきた
  • 相手が差し押さえをしてきた

など。

今回は自己破産して慰謝料が免除されないケースを5つ挙げてくわしく解説していくぞ。

ざび
ざび
解説のあとに円満に解決する方法も書いたから参考にしてみてくれ。

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【経験者が解説】自己破産の免責ってなに?チャラにならないの?

経験したオレが言う。20代実家暮らしが自己破産するデメリット5つ

自己破産をすると基本は慰謝料チャラ

自己破産をすれば基本慰謝料はチャラになってハッピー

まず慰謝料ってそもそもなんなのか、もう一度確認しておこう。

慰謝料:不法行為による精神的苦痛に対して支払われる。損害賠償の一種。

代表的なのは、不倫や浮気などで離婚する場合とかだな。

あとは交通事故を起こしてケガをさせたり、死亡させた場合も出てくる話だ。

自己破産をすると、この慰謝料、基本的には免除される

払えないものは払えないからな。

ただし、免除されないケースもわりと多いから注意しないといけない

  • 本人同士の口約束で話を進めたのかどうか
  • 裁判所を通して手続きをしたのか

などなどシチュエーションによってちがってくる。

キミに明らかな落ち度がある場合などは免除されないことがあるぞ。

以下をしっかりチェックしてみてくれ。

慰謝料がチャラにならないケース

慰謝料がチャラにならないケース。考え込んでしまう

1.免責不許可事由があった場合

ざび
ざび
このケースの場合、慰謝料というよりすべての借金がチャラにならない。

ギャンブルや浪費、投資失敗など、「それはチャラをするのは許せないよ」という理由のことを免責不許可事由という。

免責不許可事由があると、借金チャラが認められないことがある

つまり慰謝料も今までどおり支払わないといけない

「えっ、じゃあ少しでも浪費があったら借金チャラにできないの?」

と思うかもしれないが、裁量免責っていう助け舟があってな。

裁判官が「まあ今回だけは許してやろう」って判断で結局借金チャラになることが多いんだ。

だから免責不許可事由があるからといって借金チャラにならないわけじゃない。

ただし、裁判官が「いくらなんでもこれはひどいよ」と判断したらチャラにならないぞ。

たとえば、本当は財産も収入も十分あるのに隠して自己破産をするとかね。

関連記事:【経験者が解説】自己破産の免責ってなに?チャラにならないの?

2.悪質な不法行為で慰謝料請求されている場合

悪質といってもいろんなケースがある。

代表的なのがDVで慰謝料請求されている場合だな。

DV:配偶者(同居人)からの暴力

DVで慰謝料請求をされている場合、直接肉体的なダメージを与えているから被害もハッキリしている。

確かにアザがあったりケガで手当てをしたら、「被害にあったよね」と立証しやすいから、お金もとりやすいって理屈だ。

逆に、モラハラなどの精神的な被害の場合は被害がわかりにくいので慰謝料は免除されることがほとんど。

モラハラ:暴力はせず、言葉や態度で嫌がらせをすること。精神的ないじめ。

たとえば、夫が妻に対して、「お前はどうしようもない女だな」「そんなこともできねえのか」と怒鳴り、家事は当然妻にすべて任せ、食事を出しても気に入らないと「まずい、いらない。作り直せ」と平気で言う。それなのに妻の言うことはいっさい無視みたいな家庭を思い起こしてほしい。

モラハラの場合、「どの程度ダメージを受けたか」が判定しにくい。だから自己破産で慰謝料が免除される可能性が高い

ただし、悪意があるのが認められれば免除されないこともある。

心配なら一度弁護士に相談したほうがいい。

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関連記事:自己破産を頼むならどっち?【弁護士VS司法書士】徹底比較

3.債権者一覧表に書き忘れた場合

うっかり債権者一覧表の中に相手のことを書き忘れたら慰謝料は当然チャラにならないぞ。

債権者一覧表:自己破産をするときに提出する書類の一つ。お金を借りた先のリスト。銀行、消費者金融、クレジットカード会社、信販会社、奨学金、個人などすべて洗い出す

ちなみにうっかりではなく、わざと書かないのもダメだ。どんな理由があるにせよ。

バレなければいいが、もしバレた場合、わざと書かないことが免責不許可事由に当てはまって借金チャラにならないかもしれない。

関連記事:【実物画像あり】自己破産の必要書類は9種+α。ポイント解説

4.債務名義があり、裁判所で手続きをされた場合

キミは慰謝料を請求されると決まったとき、どんな手続きをした?

裁判所でやったか?それとも本人同士で話しただけか?

裁判所で手続きをしたのなら、おそらく相手は債務名義をもっている。

債務名義:債権・債務があることを証明する公文書。確定判決、和解調書、執行証書などがある。

この債務名義ってのは法的な力がメチャクチャ強い。

相手が債務名義をもっている場合は裁判所に行って手続きをされると、財産を差し押さえられる

キミが会社員なら給与口座も差し押さえの対象になるから注意してくれ

ざび
ざび
差し押さえるっていっても、なにも取られるものを持っていないのならあまり意味がないんだけどな。

関連記事:自己破産で給与の差し押さえを防ぐってどういう意味?

5.相手が訴訟を起こしてきて負けた場合

自己破産すれば、ふつうは慰謝料は免除される。

でもそれを不服として相手が訴えてくるケースもある。

具体的には、地方裁判所で慰謝料請求訴訟をすることになるぞ。

キミとしては「法律では自己破産したら慰謝料は払う必要はないって言っているだろ?」と突っぱねるしかないんだが最終的な判断は裁判官にゆだねるしかない。

もし裁判に負けた場合、つまり慰謝料を払わないといけないよと確定判決がでたら相手は債務名義を手に入れる。

その債務名義をもとに差し押さえをしてくるっていう流れは上の4で話したとおりだ。

相手だってリスクがないわけじゃない。

裁判までいくとお互い弁護士費用と時間と労力もかかるからハードな潰し合いになる

おそらく相手も、必死なんだ。リスクを負ってでも慰謝料をもらいたいと。

ざび
ざび
なかなかの執念深さだぜ。

関連記事:【経験者が解説】自己破産で裁判所に行くケースと行かずに済む方法

自己破産をしても慰謝料だけ払うことは可能

自己破産をしても慰謝料を払うことはできる。握手

自己破産をすれば、慰謝料を払う義務がなくなる。

でも、相手と話し合って、慰謝料を払い続けることはできるぞ

慰謝料は払いたいのはヤマヤマ。でもほかの借金が大きすぎてきつい。

っていう人はいったん自己破産をしたあとに、慰謝料だけ払うパターンをおすすめする。

実はオレが自己破産をしても、奨学金を払い続けたのと理屈はいっしょ。

関連記事:【実体験】自己破産しても奨学金は返済することにした

個人間の貸し借りや保証人つきの借金の場合、自己破産をしたあとも内輪で話し合って、返していくことはできる。よくよく相談するといい。

ざび
ざび
一番円満な解決方法だ。

関連記事:

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家賃滞納で自己破産した。保証人への影響はある?

養育費は自己破産をしても免除されない

養育費は自己破産をしても免除されない

残念ながら、養育費は自己破産をしても免除されない

養育費は非免責債権といって自己破産でも免除されないお金なんだ。

非免責債権:自己破産をしても払わないといけないお金

ほかにも

  • 賠償金
  • 罰金
  • 税金各種
  • 婚姻費用(離婚前に夫婦と子供を養う費用)

などは非免責債権だから、自己破産しても払わないといけないぞ。

だから、自己破産をする場合、こういった養育費や税金などの負担が大部分を占めているなら考え直したほうがいい。自己破産をしてもたいして負担が減らないからだ。

逆に養育費はない、あるいはたいした負担じゃなくて、ほかの消費者金融からの借金や住宅ローンが大部分を占めているのなら自己破産するのはアリだ

まとめ

  1. 自己破産すると慰謝料は基本免除される。ただし、例外も多い。
  2. ギャンブルや財産隠しなどの理由で自己破産した場合は借金チャラにならない。つまり慰謝料も払わないといけない
  3. そもそもの慰謝料請求が、DVなどの悪質な行為が原因だった場合は自己破産しても免除されない
  4. 債務名義があれば裁判所での手続きで財産を差し押さえられる
  5. 債務名義がなくても訴訟を起こしてくれば判決次第で慰謝料請求される
  6. 自己破産をしたあとに、話し合って慰謝料を払い続けることはできる
  7. 養育費は自己破産しても免除されない

キミは自己破産を誤解している

  • 自己破産したら全財産が没収される
  • 自己破産すると周囲の人に必ずバレる
  • 自己破産すると二度と立ち直れない

これらは全て誤解だ。正しい情報を知って、正しい判断をするためにはプロの弁護士や司法書士へ相談をするのがベスト。

自己破産を頼むならどっち?【弁護士VS司法書士】徹底比較

 

裁判所に直接「自己破産したいんですけどどうしたらいいですか」ときいたら、

「まずは弁護士に相談してください」

と即言われたぞ。

裁判所が答えたってことはつまり、公的な機関が認めた、公式の回答だ。

まずは弁護士に相談、これがみんな通る道と思っていい。

“どうしよう、こんなケースは大丈夫かな”と推測ばかりしていて、一人で悩む時間は正直もったいない。

その間も返済の催促はくるし、利息も溜まっていく。

借金問題はできるだけ早く解決して、次の生活にエネルギーを向けたほうが立て直しも早くなる。

自己破産したいけど、弁護士に頼むのはすごく敷居が高い

そんな人はWebからの無料診断無料相談をするのがオススメ。

まずは小さな一歩から。気軽にはじめみよう。

自己破産を頼むならどっち?【弁護士VS司法書士】徹底比較