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お金は全て借金だった?『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室』

驚きの事実続出!目からウロコが落ちる奇跡の経済教室

ども、ざび(@dr_zawinul )だ。

27歳のときに借金938万円抱えて、自己破産をした。 その後ヒモ生活を経て結婚、2児のパパとして正社員やりながらブログを書いている。

今日はお金のお勉強だ。

キミは働いているか?借金しているか?

もうひとつ質問したい。

なんのために働いているのか。なんのために借金を返しているのか、と。

そもそもお金って何なのだろうか、と。

ざび
ざび
お金ってなにか分かるか?
金子まりお
金子まりお
ラーメン屋でラーメンを食べるときに使う、交換券だね。
ざび
ざび
お前、ラーメン限定かよ。
金子まりお
金子まりお
お金は商品と交換する券。これでどうだ??
ざび
ざび
なるほど、お金は商品と交換するためにあるってことだな。残念ながらちょっとちがう。
金子まりお
金子まりお
は?だって交換するだろ?実際に。そのためになくて何のためだって言うんだ?
ざび
ざび
まあ、落ち着け。じゃあ、その店に通ってポイントをためてラーメン無料券をゲットしたとしよう。これもラーメンと交換できるからお金だよな?
金子まりお
金子まりお
うーん、それはちがうな。ラーメンにしか使えないから。
ざび
ざび
なるほど、じゃあなんにでも換えることができるのがお金だと。
金子まりお
金子まりお
そうだね、あらゆるものに換えられる、なんか共通のものさしみたいな。。

実際にお金って考えると意外に何なのかわからない。奥が深いんだよ。

でも不思議だよな。オレたちはお金のために働いて人生の大半を費やしているのにお金についてあんまり理解していないなんて。

今回はそんなお金について、根っこから理解していこうと思う。

テキストとして、中野剛志著『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』を扱うから、一緒に学んでいこう。

ざび
ざび
カンタンに伝えるからついてきてくれ。

動画で観たい人はこちら。

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すべてのお金は借金

そもそもお金ってなにか?

イングランド銀行の季刊誌(2014年春号)に掲載された文章を引用してこう書いている。つまりイギリスの銀行のトップの考え方みたいなもん。

貨幣とは負債の一形式であり、経済において交換手段として受け入れられた特殊な負債である。

負債ってことは借金だ。

貨幣は借金、つまりお金ってそもそも借金なんだよ

でもこれだけじゃわかりにくいよな。

さらに「ロビンソン・クルーソーの孤島」を具体例を出して解説している部分に目を通そう。

ちなみにここに出てくる「フライデー」というのはクルーソーといっしょに島で暮らしている住人の名前だ。

その孤島で「ロビンソン・クルーソーが春に野苺を収穫してフライデーに渡す。その代わりに、フライデーは秋に取った魚をクルーソーに渡すことを約束する」とします。

この場合、春の時点では、クルーソーにはフライデーに対する「信用」が生じます。反対にフライデーにはクルーソーに対する「負債」が生じています。そして、秋になって、フライデーがクルーソーに魚を渡した時点で、フライデーの「負債」は消滅します。

このように、取引関係は、「信用」と「負債」の関係として理解できるのです。

(中略)

ここで重要なのは、このクルーソーとフライデーの野苺と魚の取引が、同時に行われるのではなく、春と秋という異なる時点で行われるということです。

というのも、野苺と魚を同時に交換する「物々交換」の場合には、取引が一瞬で成立しているので、「信用」と「負債」は発生していません。

しかし、春と秋といったように、異なる辞典の間での取引関係では先ほど説明したように、「信用」と「負債」の関係になるのです。

なんとなくわかったか?

野イチゴと魚って取れる時期がちがうから、同時に交換できない

野イチゴをもらうときに、「じゃあ秋になったら魚渡すよ」と口約束でもいいんだよ。本来は。

でもそれじゃあお互い忘れちゃうかもしれないし、何か形に残しておきたいってのも当然あるよね。

「魚?そんな話した覚えないね」と裏切るヤツも当然でてくるから。

そこで、紙切れでも貝がらでもなんでもいいから「秋になったら魚を渡します」って書いて渡すんだ。それを野イチゴと交換する。

これが貨幣(お金)ってわけ。考え方は借金とまったくいっしょだよな。

ざび
ざび
契約書みたいなもんだよな。

そう、まさにお金ってのは借用証書なんだ。

今キミが持っている1万円札は、日本銀行が作った借用証書。つまり借金にほかならない。

日銀が作った借金。我々消費者が「貸している」立場ってことだよ。貸した覚えはないと思うが。

当然お金を作るには、その作り手が信頼できないとただの紙切れだよね

子どもが紙に100円と書いて、コンビニで100円のアイスを買おうとしても店員さんは受け取ってくれない。当たり前だ。その子供に信用なんてないからだ。

だが、反対にある上場会社の社長が、小切手に「100円」と書いて渡したら、通用する(実際コンビニでアイスが買えるかはおいといて、流通はする)。

なぜなら、その会社名義の口座には1億円以上預金があるからだ。受け取った店員は銀行にいって小切手を出せば、100円と交換してくれる。これが信用ってもの。

だからぶっちゃけ個人でお金って発行することもできる。小切手が代表例。実際通用するし。

今度はお金の作り手がだれかってのがポイントになってくるから次で解説しよう。

銀行は勝手にお金を作り出せる?

信用創造という魔法

これも衝撃の事実なんだが、銀行ってお客さんから集めたお金をもとにお金を貸すのではない

実は、銀行が借りての企業の通帳に1000万円なら「1000万円」と書き込むだけで成立する。

ざび
ざび
ちょっと意味わからないよな。

銀行が1000万円と記帳すれば、何もないところからポンと魔法のように金が生み出される。

本当に何もないところからだ

銀行が何もないところからお金を生み出すことを信用創造っていう。

銀行が勝手に書き込んで作り出しているなんて想像もしてなかったぜ。

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銀行が貸せるのは借りての需要がある分だけ

だから、銀行が内部にいくら資金を持っているかは、関係がないんだ。だって魔法のように何もないところから書き込めるんだから。

ただし、無制限に貸せるわけではなく、需要による

需要がないと貸し出せない。そりゃそうだ。

馬を水飲み場に連れて行っても、のどが渇いてなければ水は飲まないよな。

「のどの渇き」ってのが需要だ。

銀行も商売だから利益を出さないとつぶれる

配るぜーとむやみやたらに貸すだけじゃダメなんだ。

貸したら、きちんと自分のところにプラス分をのっけて戻してもらわないといけない。利子をつけてな。

だから適当に貸したら戻ってこないで持ち逃げされるだけ。それか他の銀行に流れるのがオチ。

銀行は、貸す相手の通帳に対してはいくらでも書き込めるが、自分のところの通帳には書き込めないからな。自分の資金を無制限に増やすのはできない。

ここで重要なのは、需要、つまり借りる人間がいることで、はじめて銀行からお金が作られるってこと

ざび
ざび
借金をすることで、経済が回り始めるんだな。

じゃあ政府が需要を作り出して、借りまくってお金回せば景気よくなるよねって話なんだが、ここでは立ち入らない。

興味があれば本を手に取ってほしい。とてもわかりやすく書いていて面白いぞ。

お金に価値があるのは税金を納められるから

現代貨幣理論とは

そもそも今出回っている「お金」ってなんでそんなに価値をもつようになったんだろうか。

「現代貨幣理論」の貨幣理解のポイント

まず、国家は、国民に対して納税義務を課し、「通貨」を納税手段とすることを法令で決める。

すると、国民は、国家に通貨を支払うことで、納税義務を履行できるようになる。

その結果、通貨は「国家に課せられた納税義務を解消することができる」という価値をもつことになる。

その価値ゆえに、通貨は国民に受け入れられ、財・サービスの取引や貯蓄など、納税以外の目的においても広く使用されることとなる。

なんだか小難しい名前が出てきたな。

現代貨幣理論ってのは、ようするに、

「(ふつうに出回っている)お金に価値があるのは税金をおさめる手段だから

って考え。

国に税金としておさめるのに、今キミも持っている1万札とか千円札を使うよな。

バナナで税金払いたいといってもムリだよね?昔はそれこそ米を税として徴収していたから、米に価値があったんだけど。

でもさ、たとえば、あるラーメン屋の一杯無料券で税金を払っていいよってなったらどうだろう?

それって、ラーメン屋の無料券を国が認めたってことじゃない?

こういうふうに、国のお墨付きってのがお金の価値を支えているって考えると、とても納得がいくんじゃないかなーってのが現代貨幣理論。

日本が作っている「円」ってお金は、そこまで暴落とかしないよな。だから公平感もあるし、税金を納める手段としてわりと公平じゃないかな。

国家とお金ってのはめちゃくちゃつながりが深いんだ

ラーメン無料券にそこまで安定した価値があるとは思えない。だって、店がいつ潰れるかわからないし、味だってそのときによって多少ちがうから、価値は変わるよね。

でもそのラーメン無料券とお金を交換してくれる人ってきっといると思う。

だから大黒屋とかの金券ショップって成り立つわけで。

逆に言うと、ラーメン無料券はかなり狭い範囲でしか通用しない、すごく不安定な「お金」ともいえる。

じゃあ、国は銀行からほぼ無限にお金を借りて、いくらでも金をばらまけるのに、どうしても税金を国民からもらう必要があるのか。

ここも大きなポイントだが今回は省略しておこう。

ヒントは「バランスを整える」だ。

くわしくは本書『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』をじっくり読んでみてくれ。

ざび
ざび
感想も待っているぜ。

まとめ

  1. お金はすべて負債(借金)である
  2. お金は銀行から無限に作り出せる。ただし、借り手の需要による。
  3. お金に価値があるのは税金をおさめる手段だから。

中野剛志氏紹介

最後に本の著者、中野剛志氏についてカンタンに触れておこう。

1971年生まれ。評論家。元京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治思想。

96年東京大学教養学部卒業後、通商産業省に入省。

主な著書に『日本思想史新論』、『TPP亡国論』、『日本の没落』など多数。


この真ん中に映っているのが中野氏だ。

ざび自身は『TPP亡国論』あたりで知ったかな。当時テレビにもよく出ていたと思う。

キレッキレの語り口で、反対論者?をなぎ倒そうとする姿勢が印象的。けど言っていることはとても論理的だしわかりやすい。

お茶目というか「マジ卍」(死語?)とかも使うくらいナウい感性を持っている人だぞ。

ざび
ざび
国会議員が集まる勉強会で言うもんだからなかなかのはっちゃけぶりだよね。

でも東大も出ていて、ボキャブラリーもさすがというか学者(元教授だもんな)みたいな難しい用語も使いこなすからギャップにやられるね。

今回の本の第2弾『全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】』がKKベストセラーズより2019年7月に刊行予定。

中野氏にはこれからも痛快な語り口で、日本のお金に関する価値観と政策をアップデートしてもらいたい。

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