自己破産の知識

自己破産するときに車の名義変更をしてはいけない理由

自己破産するときに車の名義変更はしてはいけない理由
金子まりお
金子まりお
自己破産したいけど、このベンツだけは手放したくないなあ。何かいい方法ないかな?
ざび
ざび
(いい車乗ってんな、こいつ)まあ、ないな。ベンツなら高値で売れるだろうし没収対象だ。
金子まりお
金子まりお
あ、いいこと思いついた!車の名義を弟にすればいいんだ。そうしたら僕のものじゃないから自己破産しても没収されないよね?
ざび
ざび
やめとけ。バレたら自己破産で借金チャラもできなくなるぞ。
金子まりお
金子まりお
えー!ナイスアイディアだと思ったのに!

世の中そんなに甘くない。

結論を言うと、自己破産して車を残すことは難しい。

車の名義変更したら立派な財産隠しだ。

もしバレたら具体的にどうなるのか、みていこう。

この記事を読むとこんなことがわかる。

  1. 自己破産前に車の名義変更をするとどんな罪になるのか
  2. 車の名義変更で財産隠しをするとバレる理由
  3. どうしても車を持っていたい場合に対処法

原則、自己破産したら車は持てない

まずは基本だ。

自己破産すると車は財産とみなされて没収されるぞ

それでローンが残っているかどうかで没収するところがちがう。

  • ローンが残っている:ローン会社が没収
  • ローンが残っていない:裁判所が没収

ローンが残っている場合

ローンが残っているならまだ車の所有者はローン会社になっている。

それでローンの途中で支払いの名義人を変更すること自体が難しい。ローン会社が許してくれないケースが多いんだ。

ローンが残っていない場合

ローンが払い終わったらキミが正式な所有者になる。

で、家族とかに名義変更すると下に書くような問題になる。

だから、もしやるとしたら家族に買い取ってもらう形だ。これなら完全に相手のものになる。ただし、また買い戻す金がいるから現実的には厳しいよな。金がない状態で困っているから自己破産するんであって。

金子まりお
金子まりお
え、でも極端な話、家族に100円とかで買い取ってもらえればすぐ自分のところに戻させるじゃん。
ざび
ざび

お前な、そんな不自然なことやったら裁判官に怪しまれるだろ。

買い取るってことは、車は買い取ったよという書類を裁判所に提出しないといけない。そのときにきちんとした数字を残さないと、裁判官に突っ込まれるのは間違いない。

たとえば、書類上30万円と書いて、実際はタダ同然の金額でやりとりしたとしよう。

じゃあその30万円はどうやって調達したのか、金の出し入れは厳しくチェックされるぞ。

もともと銀行口座は2年分まるまる提出しないといけないわけだ。

その他給与明細や課税証明書も出しているわけだから、「こいつの貯金と収入はこんだけで、生活費はこれくらいだから金はそんなに余らないな」とか、金の流れは完全にバレているからあきらめたほうがいいってわけ。

そんな金があるなら最初から家族から金借りて、自己破産しないわな。

名義変更したら破産詐欺罪になる!

そもそも自己破産前の名義変更は罪にもなりうるし、やめたほうがいいって話。

危ない。

詐欺破産罪:金あるのに隠して破産するっていうズルをした罪

もし発覚したら最悪警察に逮捕される可能性があるぞ

さらに悪質なものだったら裁判になって有罪判決をくらう。

そして10年以下の懲役1000万円以下の罰金など重い刑罰が下される。

いうまでもなく前科者になっちまう。

ざび
ざび
財産隠しは絶対やめような。

名義変更しても必ずバレる

うまくしのいだと思っても必ず調査の中でバレる

特にもともと財産をある程度もっている人は。

破産管財人といって、その人の財産を売り払って金に換えて、債権者に配る担当者がつく。

そいつは裁判所の指示のもと、公平に行うよう厳しく言われる。

銀行の預金通帳のコピー2年分や課税証明書、源泉徴収票などありとあらゆる書類を出せと言われて、調べられまくる。

たいてい見つかると思っていい。

なかには、海外にパイプがあって資金を隠すヤツもいるが、そういう金の流れも細かくチェックしている可能性が高い。特に財産があるヤツは海外に逃げるってのはあるあるパターン。管財人などはよく知っているだろうから。

車を没収されないケース

1.生活に必要なら没収されないことも

どうしても仕事上で、生活上でないと暮らしていけないというのなら所有が認められるケースもある。

  • 病気で通院していて、バスも少なく、車で15分ほどかかる
  • 親の介護で必要

などだ。

ただし、上にも書いたがローンが残っている場合はそれも払い続けないといけないし、自己破産をした瞬間、ローン会社が車を返せと言ってくるので注意だ。

  • 農作業で軽トラックをどうしても使わないといけない

など仕事上でどうしても必要な場合はどうだろう?

残念ながら認められない

仕事上で必要なら、レンタカーにするか友人や家族名義の車を借りるしかない。

免許証は没収されないからな。自己破産しても運転自体は問題なくできる。

カーリースの審査も5~7年は通りにくくなるからあきらめたほうがいい。

ちなみにざびの勤めている会社では軽トラックをよく買うんだが、だいたいヤフオクとかで20~30万円。これは販売価格だ。売ったときの価格じゃない。

実際現場作業で使っていて、ある程度年季が入ったものとか、中古車を乗っている場合は売りに出したとしても20万円以上価格が付かない可能性もある

だとしたら、財産として扱われず、没収から逃れられるかもしれない。

2.車の価格が20万円もつかないなら没収されない

だいたい相場で見ると10年前のプリウスでも50万とか値が付くから、よほどぼろい車、もともと中古車で買ったような年式の古いものでなければ財産として没収されてしまうがな。

一応査定してもらってみるのもいいだろう。

査定してもらうのも個人情報書きたくないし、めんどくさいという人は、自分でざっくりと査定価格を計算する方法もあるから下のサイトを参考にしてみてくれ。

http://vehicleperson.xyz/archives/3584#i-4

自己破産するとなっても、最後まで可能性を捨てないでほしい。

3.どうしても車を残したいなら自己破産以外の道を

絶対に車がないとムリ、車なしの生活が考えられないっていうんなら自己破産じゃない方法も考えてみるしかない。

たとえば個人再生とかなら車など財産を没収されずに済む。

個人再生:借金額を大幅にカットして、3年間で返済する方法

そもそも車って要るの?

ただ、車がなくても生活できそうな人、やろうと思えばできる人はこの機会に売ってしまったほうがいいとさえ言える。

なぜなら、これからMaasの時代がやってくる。

Maas:モビリティ・アズ・ア・サービスの略で、バスやタクシー、電車、飛行機などあらゆる移動手段がパッケージ化されて、定額で利用できるようになるサービス

「へい、タクシー」と呼ぶまでもなく、いまやアプリでもカンタン予約。

そのままバスや電車も定額で利用できたら、もう車はいらないだろ。

そんな時代に車をもつのってコスト以外の何物でもない

タクシーやバスの交通網がさらに整備されて、自動運転も発達し、カーシェアリングの利用者も増えていけば、わざわざ車検代、保険代、自動車税、駐車場代、ガソリン代を負担してまで所有する価値がないだろう。

よほど荷物をもって頻繁に移動するような工事とかの職人以外は。

ざび
ざび
ちなみにざびは車はおろか運転免許ももっていないぜ。

車へのこだわり?

わかるよ、そうは言っても今まで乗っていた愛車とお別れは寂しいものだぜ。

いつも生活の隣に車があった人には、家がなくなったのに匹敵するくらい喪失感があるよな。

ただ、少し考えてみてほしい。

もしこのままズルズルと借金を重ねて、返せず、すさまじいプレッシャーとストレスの中、頭がおかしくなって、車に乗る楽しみすら味わえない毎日が続くことを。

それなら、だ。

一刻も早く自己破産して車はいったん手放す。生活がしにくくなっても。

借金はスッキリ。毎日も少しずつラクにはなってくるはずだ。

心の平安を取り戻すんだ。まずは。

そうして5年後、ローンも組めるようになったらもう一度車を取り戻せばいいじゃねえか。

まとめ

  1. 自己破産前に車の名義変更をすると犯罪になり、刑罰をくらう可能性も
  2. 車の名義変更をしただけでも自己破産での借金チャラも取り消される
  3. 家族に車を買い取ってもらえば自己破産もできるが、現実的ではない。
  4. どうしても残しておきたいなら個人再生など自己破産以外の方法を考える。
  5. 車のない生活と借金がのしかかる生活、どちらがいいのかギリギリまで探ってみる

 

自己破産を迷っているなら無料相談してみよう

  • 自己破産したら全財産が没収される
  • 自己破産すると周囲の人に必ずバレる
  • 自己破産すると二度と立ち直れない

これらは全て誤解だ。正しい情報を知って、正しい判断をするためにはプロの弁護士や司法書士へ相談をするのがベスト。

裁判所に直接「自己破産したいんですけどどうしたらいいですか」ときいたら、

「まずは弁護士に相談してください」

と即言われたぞ。

裁判所が答えたってことはつまり、公的な機関が認めた、公式の回答だ。

まずは弁護士に相談、これがみんな通る道と思っていい。

“どうしよう、こんなケースは大丈夫かな”と推測ばかりしていて、一人で悩む時間は正直もったいない。

その間も返済の催促はくるし、利息も溜まっていく。

借金問題はできるだけ早く解決して、次の生活にエネルギーを向けたほうが立て直しも早くなる。

自己破産したいけど、弁護士に頼むのはすごく敷居が高い

そんな人はWebからの無料診断無料相談をするのがオススメ。

まずは小さな一歩から。気軽にはじめみよう。

2分でサクッと借金の減額シミュレーション

関連記事