自己破産の知識

自己破産で差し押さえられる年金の種類と対処法を解説

自己破産で差し押さえられる年金の種類と対処法を解説

「自己破産したら年金てどうなるの?」

「財産が差し押さえられるんだよね?」

「年金が受け取れなくなったら生活できない!」

そういう悩みをもった人、安心してほしい。

結論から言うと、自己破産をしても年金はそのままもらえる

年金は差し押さえ禁止と法律で定められているからだ。

ただし、注意点が2つ。

  1. 個人年金は差し押さえの対象になる
  2. すでに受け取って銀行口座に貯めである分は差し押さえの対象になる

ここでは受け取れる年金と差し押さえられる年金、そして対処法を紹介していく。

年金とは

まずは基本から整理しよう。

年金は、毎年定期的にもらえるお金のこと。

金子まりお
金子まりお
だから「年」金なのか。

年金は大きく分けて2種類ある。

  • 公的年金(国民年金、構成年金)
  • 個人年金(民間の保険会社)

このうち、公的年金は差し押さえられない。

公的年金は国民全員がもらえる権利がある。

高齢で働けない人が年金を差し押さえられると生活できなくなるよな。

“最低限度の生活は国が保障する”

というのが日本の法律の基本スタンスなんだ。

ざび
ざび
どんなに借金があっても最後は国が守ってくれる。

個人年金は差し押さえられる

一方、個人年金は差し押さえられる可能性がある

解約返戻金が20万円以上だった場合が差し押さえ対象だ

解約返戻金:保険を解約したときに戻ってくるお金。

個人年金保険に限らず、キミの入っている保険で解約返戻金があるものはすべて当てはまる。

解約返戻金がいくらかは保険会社のカスタマーセンターですぐ教えてくれるぞ

年金の差し押さえを防ぐ対処法

年金を差し押さえから守る対処法

「差押禁止範囲変更」で年金を守る

預金口座に入った年金を差し押さえられないようにするため、あらかじめ裁判所にお願いするという手がある。

これが差押禁止範囲変更だ。

裁判所に申し立てをすることで変更できるぞ。

ただ、2つ条件がある。

  1. 預金口座の残高=年金の受け取り額であること(預金口座を年金専用にしていること)
  2. 年金を差し押さえられると生活ができなくなることが証明できる

つまり、

「ここの口座だけは取られるとアカンのです、守ってくだされ」

とお願いするわけだから、

  1. なぜアカンのか根拠を出せ
  2. その口座にほかの財産を入れるなよ?ややこしくなるから

という裁判所の言い分を飲まないといけない。

金子まりお
金子まりお
証明って言ったって、どうするの?

自己破産するときにキミは生活費の明細(家計状況)を裁判所に提出するはずだ。

そのときと同じ資料でいい。

要は、

「一ヶ月これだけお金がかかります。だから年金ないとダメなんです」

と説得すればいい。

なに?そんな自己申告の資料なら生活費をごまかすこともできる?

やめておいたほうがいい。

自己破産のときに通帳の過去2年分のコピーも裁判所に渡しているから、そうそうお金の流れはごまかせない。

差押禁止範囲変更の申し立てについてくわしく知りたければ担当の弁護士に相談してみるといい。

担当の弁護士がまだいない人は無料相談から始めてみよう。

親身になっていろいろなパターンの対処法を教えてくれるぞ。

法律事務所へ無料相談する

銀行から借り入れをしている場合は口座を分ける

銀行から借り入れをしている人は年金の口座と分けよう。

なぜなら借り入れ口座は自己破産をしたあとに凍結されるおそれがあるからだ

そうなると年金を受け取っても引き出せなくなってしまう

自己破産をする前に年金口座は別で専用に作っておくことをオススメする

年金の滞納分は免除されない

もらえる年金は自己破産をしても守られる。

じゃあ今まで滞納していた年金保険料はどうなるのか。

残念だが、いくら自己破産しても年金の滞納分はチャラにならない

このように自己破産しても免除されないお金(債務)を非免責債権という。

ちなみに税金や損害賠償金、養育費なども非免責債権だ。

その他の年金は自己破産したらどうなる?

その他の年金と自己破産の関係も考えよう

企業年金

企業年金は退職金に利子をつけて細々払っていくもの。

その企業年金は受給している間に自己破産をしても受給が停止されることはない

ただ、やはり過去にもらって貯めてある分は財産として差し押さえられる可能性はある

ちなみに一括で受け取るいわゆる退職金は1/8は差し押さえの対象になるから注意だ

関連記事:自己破産で退職金見込額証明書がもらえないときの対処法【体験談】

障害年金・遺族年金

障害年金や遺族年金も、受給が停止されることはない

止まってしまったら生活に困るからな。

ただ、過去にもらって貯めてある預金口座については差し押さえの対象になるというのはほかの年金と同じだ。

まとめ

  1. 自己破産をしても年金を受け取ることができる
  2. 民間の保険会社がやっている個人年金は解約返戻金が差し押さえの対象になる
  3. 年金はそのまま受給できるが、年金を受け取ったあとの預金口座は差し押さえの対象になる
  4. 年金専用の預金口座をつくり、差押禁止範囲変更すれば差し押さえを防ぐことができる
  5. 銀行からの借入をした口座と年金の受け取り口座が同じ場合、口座が凍結されるおそれがある。
  6. 企業年金や障害年金、遺族年金なども自己破産後に受給はできる。

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これらは全て誤解だ。正しい情報を知って、正しい判断をするためにはプロの弁護士や司法書士へ相談をするのがベスト。

裁判所に直接「自己破産したいんですけどどうしたらいいですか」ときいたら、

「まずは弁護士に相談してください」

と即言われたぞ。

裁判所が答えたってことはつまり、公的な機関が認めた、公式の回答だ。

まずは弁護士に相談、これがみんな通る道と思っていい。

“どうしよう、こんなケースは大丈夫かな”と推測ばかりしていて、一人で悩む時間は正直もったいない。

その間も返済の催促はくるし、利息も溜まっていく。

借金問題はできるだけ早く解決して、次の生活にエネルギーを向けたほうが立て直しも早くなる。

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