自己破産

自己破産しても残せる「自由財産」のルールを徹底解説

自己破産しても残せる自由財産について
ざび
ざび
ども、ざび(@dr_zawinul )だ。

27歳のときに借金938万円抱えて、自己破産をした。

今回のテーマは自己破産したときに残せる自由財産だ。

金子まりお
金子まりお
自己破産したらパンツ一枚残さず持ち物ぜんぶ没収されてしまうんだろ?
ざび
ざび
そんなわけあるか!非情すぎだろ。
金子まりお
金子まりお
じゃあどこまでが許されるの?服はオッケーってこと?
ざび
ざび
そうだな。服は大丈夫だ。よほど高価なものでないかぎり差し押さえられることはない。

基本的には自己破産をしても没収されるものって家や車など高く売れるものに限られる

ほかのものはほとんどが残せる(自由財産)。

服はほぼないだろう。

要は高値で売れないと没収しても処分するのに困るってこと

キミのパンツが100万円の価値があるなら別だが。

バーキンとかの超高級バッグとかならありえるかもしれんよ。そういう話。

じゃあ具体的にどんなルールで、どこまでが許されるのかっていうのをくわしくみておこう。

ざび
ざび
これを知れば自己破産したときの不安もやわらぐぞ。

動画バージョンはこちら。

自己破産しても残せる”自由財産”を徹底解剖

自己破産しても残せる自由財産を徹底解剖・解析

自由財産の意味と範囲

自由財産:破産者のものだけど、処分されないで手元に残せる財産

自己破産ってのはそもそも、借金が返せないから代わりに自分の財産を債権者(貸し手)に配ることだ

「これでカンベンしてください」と。

でも、家もない、服もない、冷蔵庫もない、年金もない・・・なんてなったら生きていけないよな?

だから最低限暮らしていけるだけの財産は処分されない

自由財産は大きく分けると次の2つだ。

  1. 99万円以下の現金
  2. 差し押さえが禁止されている財産

99万円以下の現金は持てる

なぜ99万円なのか?ふしぎだよな。

カギは民事執行法という法律だ。

そこでは差し押さえ禁止財産として、標準世帯の2か月分の生活費用として66万円と定められている。

そう、以前は66万円までだった。

でも平成16年の法改正によって、破産手続きの場合はもとの1.5倍、つまり3か月分暮らせるだけの財産は残しましょうと決めたんだ。

だから99万円までの現金は処分されない財産となっている。

ざび
ざび
ちょっと太っ腹になったね。

差し押さえ禁止財産

差し押さえ禁止財産というのが、上ででてきた民事執行法で決められている。

差し押さえ禁止財産
  • 衣服
  • 寝具
  • 家具
  • 台所用品
  • 畳や障子などの建具
  • 1か月間の生活に必要な食料・燃料
  • 農業・漁業従事者の農機具・漁具など
  • 給料から税金などを控除した金額の3/4
  • 退職手当の3/4
  • 生活保護を受ける権利
  • 年金を受け取る権利

ここには書いていないが、スマホやパソコン、その他家財道具についても没収されない

よほご高価なものでなければ大丈夫だ。

ざび
ざび
「高価」かどうかの基準はあとで解説するぞ。

自由財産の拡張とルール

自由財産の拡張とは

自由財産はさらに広げられる?

  • 現金は99万円までもてる
  • 生活用品も確保できる

でもほかにも生活していくうえでしばらくは必要なモノってあるよな?

「じゃあこれとこれはオーケーね」と特別に認めてくれる場合がある。

これを自由財産の拡張という。

自由財産の拡張は2種類あって、

  1. 99万円を超える拡張
  2. 99万円以内での拡張

それぞれ見ていこう。

99万円を超える拡張

たとえば、次のようなケース。

病気で働けないから当面の生活のために200万円は残したい

これだと99万円を超えているから、本来はダメだと言われる。

でも、3か月経っても仕事につけず、収入が見込めないと判断されるなら、貯金をそのぶん残すこともできる

ただ、裁判所によって判断がちがうし、その人の状況次第だから一概には言えない。

そもそも数百万円も貯金があるなんて、自己破産する人ではほぼないけどね。

だから「99万円を超える拡張」ってのはかなり珍しいパターンだと思ってくれ。

よりパターンとして多いのは99万円以内の拡張だ。

だから以下では「自由財産の拡張」といったらこの「99万円以内の拡張」のことを指すことにする

99万円以内の拡張

「99万円以内なのに拡張ってどういうこと?」

と思うからもしれないが、次のようなケースだ。

現金は2万円しかないけど銀行に30万円預金がある

そう、現金と銀行預金はまったく別モノだ

預金は現金じゃない。

銀行に預けているお金は、「銀行に貸しているお金」だからね

銀行からしたらオレたちへ「借金」していることになる。

で、オレたちはATMで引き出すことで、銀行から「返済」してもらうというわけ。

でも実際はみんな現金はそんなに手元にもってなくて、だいたい銀行に預けているよな?

上のケースのような人も多いはずだ。

「銀行預金が没収されたら困る!3か月も生活できない!」

という人のために、具体的な「残せる基準」はどうなっているのか、次でくわしくみていこう。

自由財産拡張のルールは2通り

自由財産の拡張はさらに2通りのルール(運用基準)に分かれる。

「個別20万円」ルール

預金や車、保険の解約返戻金などそれぞれのモノが20万円を超える価値(評価額)があるかどうかで没収するかどうかを決める。

「トータル99万円以下」ルール

現金を含めて全部で99万円以下の範囲で財産を選べば、それらは没収しない。個別に20万円超えていてもOK。

どちらのルールでやるか、は裁判所によってちがうが、メジャーなのは「トータル99万円以下」のほうだ。

しかも同じ「トータル99万円以下」ルールでも、裁判所によって細かい規則が少しずつちがう。

それぞれの裁判所についてくわしい弁護士に相談するのがいい

まずは無料で法律事務所に相談してみよう

具体的なケースで自由財産の拡張を解説

具体的なケースで自由財産の拡張を解説

わかりやすくするために2つのケースを挙げて比べてみよう。

ざび
ざび
これで自由財産のイメージをつかんでもらいたい。

ケース1.財産をほとんど持っていない場合

財産?そんなたいそうなもの何もないよ。
  • 現金:2万円
  • 銀行預金:5万円
  • 車:10万円
  • 保険の解約返戻金:30万円

個別20万円ルールが適用された場合

没収される財産は20万円を超えている解約返戻金だけ。

あとの財産は残せる。

トータル99万円以下ルールが適用された場合

すべての財産を足しても47万円だから99万円以下。

つまりすべての財産が残せる。

ケース2.財産をある程度持っている場合

車は仕方ないけど、ほかは残したい。。
  • 現金:5万円
  • 銀行預金:20万円
  • 車:100万円
  • 保険の解約返戻金:50万円

個別20万円ルールが適用された場合

車と解約返戻金は20万円を超えているので没収。

あとの財産は残せる。

トータル99万円以下ルール適用された場合

車は100万円なのでどうあがいても没収される。

現金、銀行預金、解約返戻金は残すと選択したなら、

それらは合計で75万円だから99万円以下。つまり残せる。

ちなみに今まで説明してきた「トータル99万円以下」ルールは大阪地方裁判所の運用をベースにしている。

まとめ

  1. 自己破産をしても服や家電などほとんどのものは差し押さえられない=自由財産
  2. 自由財産は原則「99万円以下の現金」と「差し押さえ禁止財産(生活必需品)」の2種類
  3. そのほかトータルの価値が99万円以下なら車や保険なども残すことが可能(ただし裁判所による)

参考書籍:『破産法の法律相談』青林書院

まだ借金で悩んでいるの?

ざび
ざび
もう自己破産は考えてみた?
  • 自己破産したら全財産が没収される
  • 自己破産すると周囲の人に必ずバレる
  • 自己破産すると二度と立ち直れない

これらはすべて誤解だ。

自己破産をしてもざびのように充実した人生を送っている人はたくさんいる。

キミも借金で悩んでいるなら借金を減らすことを考えたほうがいい

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ざび
ざび
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